査定業務をAIで効率化!業界別事例をご紹介

2022.09.12

著者プロフィール

范 蘭芳(はん らんほう)

株式会社InfoDeliver 取締役
COMITX事業ユニット CEO

常に「最⼩コスト」の精神と「Day1(初⼼)」の⼼構えで、将来を⾒据えたお客様のための価値創造と⾃らの進化に挑んでいきます。


 

 

さまざまな業界で行われている査定業務ですが、効率化に向けて積極的な取り組みを行う企業も増えてきています。

 

査定業務にはどのような課題が隠されていて、実際にどういった方法で効率化を進められるのでしょうか。

業界別事例をもとに、査定業務の効率化について深掘りしていきましょう。

 

目 次

  • 査定業務の実態
  • AI活用で査定業務を効率化
  • AIによる査定業務の業界別事例をご紹介
  • まとめ

 

査定業務の実態

 

査定業務とは、物事を取り調べて金額や等級などを決定する業務を言います。

査定業務が多くみられるのは、保険業界や不動産業界、中古車業界などが挙げられます。

 

またこれ以外の一般的な企業においても、社内で働いている人の能力や実績を取り調べる、人事査定が行われています。

多くの企業にとって、身近な業務だと言えるでしょう。

 

とはいえ、査定業務を行うためには、専門知識や確かな経験を求められます。

業務が増えれば増えるほど、査定を行う従業員の負担は重くなってしまうでしょう。

また、業務の属人化が進むことは企業にとってプラスには働きません。

 

査定業務を行っていた従業員が退職すれば、仕事が一気に回らなくなってしまう可能性もあります。

 

人手不足がさらに深刻化すると言われている今、査定業務についても業務の効率化や属人化の解消を目指す動きが進んでいるというわけです。

 

また査定業務は、契約や支払いの前段階に行われるケースが一般的です。

査定業務がボトルネックになれば、その後の業務に遅延が生じます。

スピード感を持って業務をこなせなくなり、数多くのチャンスを逃してしまう可能性も指摘されています。

 

現状で「査定業務について特に困っていない」という企業においても、ずっとその状況が続くとは限りません。

人手不足や業務の属人化から生じる課題は、いつどこで発生してもおかしくないものです。

今のうちに査定業務に潜む課題を明らかにして、解決に向けて動き出すのがおすすめです。

 

AI活用で査定業務を効率化

 

 

では具体的にどうすれば査定業務を効率化できるのでしょうか。

 

その答えは、AIの活用にあります。

AIは、ビッグデータから学ぶディープラーニングによって、人間のように精度の高い区別や判断が可能となります。

正しく査定をするためには、数多くの情報を精査する必要があるでしょう。

ヒトの目や手を使って一から十まで確認しようとすれば、その業務プロセスは煩雑になってしまいます。

 

社内の優秀な人材がこうした業務に囚われてしまうのは、非常にもったいないことだと言えるでしょう。

 

AIを活用すれば、査定業務の自動化も可能です。

ヒトが査定業務を行うよりもスピーディーに完了できるようになりますし、査定品質の均一化にもつながるでしょう。

 

最終的なチェックはヒトが行う場合においても、業務効率は向上します。

申し込みから業務完了までの流れも素早く進めていけるので、企業としての競争力も向上させられます。

 

AIによる査定業務の業界別事例をご紹介

 

ここからは、AIによる査定業務をより身近に感じていただくため、業界別の事例を紹介していきます。

保険業界と不動産業界における、AI査定事例をチェックしてみましょう。

 

★保険業界

 

保険業界で多くの課題が浮き彫りになっているのが、引き受け査定業務です。

専門知識がなければ対応が難しく、また業務スピードが低下すれば申し込み手続きそのものが滞ってしまいます。

 

効率化の手段として、AIの導入が進んできています。

これまでは人海戦術で乗り切ってきたところを、AIでサポート。

具体的には、査定のポイントとなる健康診断書をAI×OCRにて自動で読み取れるようにしました。

 

また同時に査定を自動化することにより、従業員の手間を軽減し申し込み完了までのスピードを向上させています。

 

★不動産業界

 

不動産業界において、不透明になりやすいのが査定業務です。

これまでは社員が目で見て判断する方式が一般的でしたが、近年AIの導入が進んできています。

マンションを売りたいと考えている顧客に対して、AIによる自動査定結果を表示。

AIは過去の売買データから、不動産の相場価格を自動ではじき出します。

 

これにより査定結果の透明性を確保すると共に、不動産会社従業員の負担軽減を実現しています。

 

まとめ

 

AIが普及するまでは、「査定業務=ヒトが行うもの」という認識が一般的でした。

金額や等級を決定する上で、非常に重要な業務だからです。

しかし、だからこそ業務負担が重く、効率化しにくいというデメリットが生じていました。

 

AIを活用すれば、業務効率化につなげられます。

査定業務がスピーディーになれば、業務の流れ全体の効率化も進められるでしょう。

AI査定のソリューションとしては、株式会社InfoDeliverのCOMITXがおすすめです。

自社業務をサポートしてくれるAIを、賢く取り入れていきましょう。