ビッグデータ活用による業務効率化と、その導入手順について

2022.08.22

 

著者プロフィール

范 蘭芳(はん らんほう)

株式会社InfoDeliver 取締役
COMITX事業ユニット CEO

常に「最⼩コスト」の精神と「Day1(初⼼)」の⼼構えで、将来を⾒据えたお客様のための価値創造と⾃らの進化に挑んでいきます。


 

業務効率化を進めるために、ビッグデータの活用を視野に入れている企業が多いのではないでしょうか。

ビッグデータの意味や活用方法を理解したうえで、より効果的に業務効率化を進めていきましょう。

ビッグデータ活用の基本から具体的な導入手順まで、わかりやすく紹介していきます。

ぜひ参考にしてみてください。

 

目 次

  • ビッグデータの活用とは
  • ビッグデータ活用での業務効率化について
  • ビッグデータの導入手順をご紹介
  • まとめ

 

ビッグデータの活用とは

 

ビッグデータとは、さまざまな種類・性質を持ち、リアルタイムで更新されていく膨大なデータのことを言います。

これまでのビジネスにおいても、各種データが活用されてきました。

「販売量から流行を予測し、次回の仕入れに役立てる」といった行動は、まさに過去のデータに基づくものと言えるでしょう。

 

しかし、「販売量」から取得できる情報には限りがあります。

ビッグデータの場合、「その物が売れる背景には、どんなプロモーション活動があり、どのような要素が影響を与え、どんな商品と比較検討され、どういった商品と同時に購入されたのか」など、ありとあらゆる情報を取得し、そこからさまざまな分析を行えるようになっています。

 

ビッグデータの活用方法は、企業によって異なります。

精度の高い未来予測を得るために活用して、売上アップにつなげようとする企業もありますし、より効率的なプロモーション方法を探る企業もあるでしょう。

 

膨大な量のデータを効率良く活用していくためには、活用の目的を意識して情報を収集し、それを効果的に分析する必要があります。

また、ビッグデータ活用は徐々に一般的になってきていることで、データ分析や統計に携わる人材の不足が指摘されています。

自社の目的に合った方法でデータを取得し、分析・活用できる環境整備を進めていきましょう。

 

ビッグデータ活用での業務効率化について

 

 

業務効率化は近年、多くの企業が抱えている課題の一つです。

少子高齢化による労働人口の減少によって、雇用を確保するのが難しくなってきています。

また、働き方改革の推進によって、長時間労働を是正する必要もあるでしょう。

限られた人材と労働時間で、これまでと同じ業務をこなしていくためには、効率化を進める以外に方法はありません。

 

業務効率化を進める方法としては、これまで以下のようなものが注目されてきました。

 

・業務プロセスの見直し

・BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)化

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入

 

このような方法をより効果的に導入するために役立つのが、ビッグデータです。

従業員がどの業務をどのようにこなしているのか、一人ひとりのデータを取得して分析すれば、業務プロセスに潜む無駄が見えやすくなるでしょう。

必要に応じて、BPO化やRPAの導入を検討できるようにもなります。

 

実際に、総務省が発表した「平成27年度版 情報通信白書」によると、ビッグデータの活用目的として「業務の効率化」を挙げた企業は46.9%に上っていました。

約半数の企業が、業務効率化のためにビッグデータを役立てていることがわかります。

また同白書によると、ビッグデータの分析結果を「見える化」して活用する企業が全体の59.2%、一歩進んで「予測」に役立てている企業が40.8%、さらに進んで「自動化」にまで役立てている企業は6.9%存在することがわかりました。

「自動化」まで進められれば、ビッグデータの分析結果をもとに、機械やシステムを自動的に制御して動作させられるようになります。

業務効率化の効果は、非常に高くなるでしょう。

参考:総務省「平成27年版 情報通信白書 第2部 ICTが拓く未来社会」

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/html/nc254320.html

 

「業務効率化に向けて、何をどうすれば良いのかわからない」という場合、業務プロセスに関する情報が足りていない可能性があります。

その場合、ビッグデータの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

 

ビッグデータの導入手順をご紹介

 

最後に紹介するのは、ビッグデータを活用できるようにするまでの導入手順についてです。

以下の流れを参考にしてみてください。

 

1.データ収集の目的を明らかにする

2.データの収集と分析の方法を決定する

3.実際にデータを収集する

4.目的に合わせてデータを分析する

5.分析結果をビジネスに活かす

 

ビッグデータを活用できる環境を整備するためには「特別なツールが必要なのでは」と思っている方が多いですが、実際にはそうとは限りません。

今あるツールを活用することで、データを収集して分析することが十分に可能です。

ただ、「より広範囲で大規模な情報に対して、高精度な分析を行いたい」という場合には、専用ツールを導入する必要があるでしょう。

まずは目指すべき方向を明らかにした上で、必要な環境整備要件を見極めてみてください。

 

 

まとめ

 

ビッグデータの活用目的は企業によってさまざまですが、うまく活用できれば業務効率化に役立てられます。

各種データを活用し、「見える化」や「予測」、「自動化」へとつなげていきましょう。

ビッグデータ活用までの導入手順について、「よくわからない」「難しい」と感じる方がいるかもしれませんが、低コストでの導入も可能です。

ビッグデータの活用や業務効率化について気になる点があれば、COMITXへお気軽にお問い合わせください。

COMITXは、お客さまそれぞれのDX(デジタルトランスフォーメーション)実現をサポートいたします。