業務効率を劇的に改善するRPAとは

2022.08.01

著者プロフィール

范 蘭芳(はん らんほう)

株式会社InfoDeliver 取締役
COMITX事業ユニット CEO

常に「最⼩コスト」の精神と「Day1(初⼼)」の⼼構えで、将来を⾒据えたお客様のための価値創造と⾃らの進化に挑んでいきます。


 

 

今、企業の課題解決策として注目されているRPA

実際に、その導入数は急増しています。

なぜここまで注目されるのか、今だからこそ正しい知識を身に付けておきましょう。

RPAの基礎知識や有効性、RPAが注目される理由やRPA導入後の改善事例など、幅広く解説していきます。

 

目 次

  • RPAの基礎知識と有効性を解説
  • 社会情勢にマッチしたソリューション
  • 導入後の改善事例
  • まとめ

 

RPAの基礎知識と有効性を解説

 

RPAとは、コンピューターで行う業務をデジタルロボットに担わせて自動化する仕組みのことで、ロボティック・プロセス・オートメーションの略称です。

RPAを導入すれば、コンピューター上の単純業務をヒトの手で行う必要はなくなります。

機械が自動で仕事をしてくれるため、ヒトの負担を軽減できるでしょう。

RPAに向いているのは、シンプルな定型業務です。

伝票の入力や情報の転記など、いわゆるルーティンワークと呼ばれるものの自動化に役立ちます。

 

過去に横浜市が行った「RPAの有効性検証に関する共同実験」によると、RPAを試験導入した事務業務において、平均84.9%の業務時間削減効果が確認されました。

最低でも38.9%、最大で99.1%もの時間短縮につながっており、RPAが業務効率化の手段として有効であることは歴然たる事実です。

参考:横浜市「RPAの有効性検証の成果について」

https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/gyosei-kansa/shigoto/ict/rpa.files/0002_20190322.pdf

 

ITテクノロジーの進歩により、機械を活用できる分野には積極的にそれを導入していくことで、よりスピーディーに業務を完了させられる環境が整ってきています。

業務効率化に役立つツールは数多くありますが、RPAは今注目されている仕組みの一つです。

各種事務系業務との相性が良く、AIと組み合わせて使うことも可能です。

大企業だけではなく、中小企業においても今後ますます導入が進んでいくでしょう。

 

社会情勢にマッチしたソリューション

 

 

RPAの導入が急激に進む背景には、現代ならではの社会情勢があります。

今、多くの企業が抱えている課題といえば、人手不足です。

 

・人材を募集しても、なかなか集まらない

・コスト削減のため、多くの人を雇うのは難しい

 

こうした事情により、「限られた人材で、効率良く業務を進めていきたい」と考える企業が増えてきています。

業務効率改善や生産性向上は、企業にとって非常に重要な課題です。

とはいえ、「そのためには具体的に何をするのか」という段階になると、「プロセス全体の見直し」や「人員配置の見直し」など、どこか漠然とした対策に終始してしまうケースが多く見られます。

 

RPAを導入すれば、ヒトではなくデジタルロボットに業務を担当させられるようになり、非常に大きな業務効率改善効果が見込めるでしょう。

これまでと同じ量の業務を最小限のヒト+デジタルテクノロジーで完了させられるようになれば、余った人手をコア業務へと回し、さらなる生産性向上を目指していけます。

 

また、2019年4月に施行された働き方改革関連法案に対応するため、「長時間労働」という課題の解決に向けて取り組む企業も増加しています。

RPAを活用すれば、夜中に自動でデジタルロボットに仕事をさせることが可能になるでしょう。

業務量が多い時期でも、従業員への負担を最小限にとどめられます。

ヒトではなくロボットが業務を担うことで、「安定した品質と時間で業務を終えられる」というメリットも生まれるでしょう。

 

今、多くの企業が抱えている課題を解決するために役立つのが、RPAです。

その導入シーンを見極めて、賢く運用していきましょう。

 

導入後の改善事例

 

最後にご紹介するのは、RPA導入によって改善が見られた事例についてです。

 

大手メーカーA社では、数年前から積極的にRPAの導入を進めてきました。

その目的は、案件管理情報の入力の自動化です。

RPA導入にあたって、まずは入力ステップの見える化に取り組み、ヒトが行うべき部分とRPAに担当させる部分を明確化しました。

RPAに担当させた部分は全体の工程の約8割となり、これまで以上に効率良く入力業務を終えられる環境を実現しています。

A社では毎月末にはデータが集中して残業が常態化していましたが、こうした環境も是正されました。

データ量が多いときでも、余裕を持って業務を完了できるようになっています。

 

大手不動産会社のB社では、経理業務にRPAを導入しました。

取引先への支払いデータを自動でチェックできる環境を実現しています。

事前に設定したルールに基づいた確認を自動で行うだけではなく、その後の登録業務までをRPAが自動で行うシステムを確立したことにより、業務プロセス全体にわたっての効率化に成功しました。

 

まとめ

 

RPAによる業務の自動化は、企業が抱える様々な課題を解決に導いてくれるでしょう。

とはいえそのためには、正しい手順で効率良くRPAを導入していく必要があります。

RPAについての知識や経験がない場合には、適切な伴走者を見つけるのがおすすめです。

COMITXなら、RPAによる業務効率化を最大限にサポートいたします。

RPAをどのように導入すれば、より高い効果が見込めるのか、まずはお気軽にご相談ください。