業務効率化に有効な人工知能(AI)で生産性を高める

2022.05.16

著者プロフィール

范 蘭芳(はん らんほう)

株式会社InfoDeliver 取締役
COMITX事業ユニット CEO

常に「最⼩コスト」の精神と「Day1(初⼼)」の⼼構えで、将来を⾒据えたお客様のための価値創造と⾃らの進化に挑んでいきます。


 

 

多くの企業が抱えている課題といえば、生産性向上です。

労働力不足にうまく対応するため、また働き方改革を推進していくために、待ったなしで取り組むべき課題の一つと言えるでしょう。

そんな生産性向上のために、活用できるのが人工知能AI)です。

生産性向上に役立つ人工知能(AI)の種類から、業務効率化について実際の導入事例についてまとめます。

 

目 次

  • 生産性を向上させる人工知能(AI)の種類
  • 人工知能(AI)による業務効率化の魅力
  • 特に生産性向上に有効な業種例と導入例
  • まとめ

 

生産性を向上させる人工知能(AI)の種類

 

生産性向上や業務効率化に向けた取り組みの中で、人工知能を活用する企業も増えてきています。

このように人工知能が注目されるきっかけになったのは、人工知能の機械学習ディープラーニングです。

 

機械学習とは、大量のデータの中に潜む特徴や共通パターンをAIに覚えさせる手法を言います。

特徴や共通パターンを覚えたAIは、次回以降そのパターンにそって判断・区別できるようになります。人間が一から十まですべて指示しなくても、ある程度の情報を与えれば自動で判断・区別してくれるでしょう。

近年、技術の進歩によって急激に進歩していることから、機械学習が高く注目されています。

 

ディープラーニングとは、ニューラルネットワークをもとに、人間の無意識の行動をコンピューターに覚えさせることを言います。

人間が数多くの情報の中から自分に必要なものをピックアップするとき、無意識にさまざまなポイントをチェックしています。

 

コンピューターにたくさんの情報を与え、同じような仕組みで物事を判断できるようにするのが、ディープラーニングです。

 

ディープラーニングは機械学習の一部であり、生産性を向上させるためには「AIの機械学習を、いかに業務に反映させるのか」が重要になってくるでしょう。

 

人工知能(AI)による業務効率化の魅力

 

 

人工知能(AI)をビジネスの現場に取り入れるためには、それなりの準備と手間・コストが必要になります。

「今はまだそこまでしなくてもいいのでは」と思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、人工知能(AI)の導入によって得られるメリットは、決して少なくありません。

 

AIを使えば、従業員が自分の目で確認・入力・仕分けしていた書類も、自動で処理できるようになります。

機械ですから、人間のような休息時間は必要ありません。

 

人間が休んでいる夜中の時間であっても、AIならば業務が可能です。

業務スピードの向上にも、つながるでしょう。

また、人間が行っていた業務をAIに任せられるようになれば、その分人間は別の業務に従事できます。

 

AIを新たに導入しようと思ったときには、既存のビジネスプロセスを整理した上で、そこに潜む課題を明らかにしなければいけません。

「AIに担当させる業務そのもの」はもちろん、ビジネスプロセス全体で業務効率化を進めていけるでしょう。

 

株式会社MM総研の「企業の人工知能(AI)導入実態調査」によると、AI導入企業の6割以上が「効果あり」と回答しています。

参考:株式会社MM総研「企業の人工知能(AI)導入実態調査」

https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=317

 

特に生産性向上に有効な業種例と導入例

 

AIによって生産性向上につなげやすいのは、大量の紙業務を抱える業種です。

AIが得意なことの一つは、「画像認識」です。

紙の書類をデータ化した上で、そこに書かれた文字情報を認識できるようにすれば、データエントリー業務の負担軽減につなげられるでしょう。

AI×OCRというツールで、すでに多くの企業で導入されています。

 

今なお大量の紙業務を抱えている業種の一つが、「保険業」です。

保険の申込書や契約書類・案内書類など、非常に多くの書類が存在しています。

AIによってこうした書類をより素早く処理できるようになれば、契約業務そのものもスムーズに進めていけるでしょう。

 

また、保険金支払い業務においても、振り込み実行までの期間が短くなり保険契約者側にとっても非常に大きなメリットです。

AIは、今後さらに幅広いシーンで活躍していくと予想されていますが、国もその働きに期待しています。

 

たとえば医療機関による高度な診断や、救急車両の最適搬送ルートの判別・設定など、AIの機械学習・ディープラーニングが役立つ場面は多くあります。

 

AIを使って業務効率化を進めることで、より暮らしやすく安心・安全な社会の実現につながるのではないでしょうか。

 

まとめ

 

AIによって、今大きく変わろうとしている、私たちの生活。

業務にもAIを取り入れることで、効率化を進めていきましょう。

AIによって生産性向上につなげられれば、企業としての競争力の強化にもつなげていけます。

 

人間の手で行える業務に限界がある中で、限られたリソースをどう活用していくかが、今後の課題です。

AIが得意な業務はAIに任せることで、私たち人間が行う業務の選択肢が広がるでしょう。

 

株式会社InfoDeliverのCOMITXなら、AIの導入はもちろん、業務効率化からの生産性向上までをしっかりとサポートいたします。

これまでにも、多くの紙業務を抱え、業務効率化の方法で悩む企業を数多く支えてきました。

業務に潜む課題解決のため、ぜひお役立てください。