AIでデータ入力を自動化 AIデータエントリーの基本を解説

2021.05.19

著者プロフィール

范 蘭芳(はん らんほう)

株式会社InfoDeliver 取締役
COMITX事業ユニット CEO

常に「最⼩コスト」の精神と「Day1(初⼼)」の⼼構えで、将来を⾒据えたお客様のための価値創造と⾃らの進化に挑んでいきます。


 

データ入力に課題を抱えている企業は、決して少なくありません。

「業務効率をアップしたい」「ミスを失くしたい」といった課題を解決するために、今注目されているのが「AIデータエントリー」です。

AIデータエントリーとはどのようなもので、導入時にはどんな点に注意するべきなのでしょうか。

本記事ではAIデータエントリ―についてわかりやすく解説します。

 

目 次

    • データ入力を自動化するAIデータエントリーとは
    • データ入力業務の課題とは
    • AIでデータ入力を自動化するAIデータエントリー
    • まとめ

 

データ入力を自動化するAIデータエントリーとは

AIデータエントリーとは、従来のデータエントリー業務を、AIを使って自動化する仕組みのこと。

AI×OCR(Artificial Intelligent Optical Character ReaderもしくはRecognition)とも呼ばれています。

 

データエントリー業務には、昔からOCRが使われてきました。

OCRとは、データを画像として保存し、その中から一定の文字・数字パターンを解析して入力する方式を指します。

 

OCRを使えば、データをひとつひとつチェックし、手入力する必要はありません。

データ入力の手間を大幅に軽減してくれる技術として、注目されました。

しかしOCRの精度には限界があり、「あまり使いこなせていない」という課題も多く残されていました。

 

このOCRにAIの技術を組み合わせて生まれたのが、AI×OCRです。

AI技術を取り入れることで、文字認識や解析に関する精度が大幅にアップしました。

またAIに学習させることで、より幅広い場面で活用できるようになった点も、非常に大きな進歩だと言えます。

これまでは特に難しいとされてきた「手書き文字の認識」や「非定型帳票の認識」にも、利用エンジンを変えることで対応が可能に。

AI×OCRの登場によって、ひとつひとつ手入力するしかなかったデータエントリー業務にも、変革のときがやってきています。

 

データ入力業務の課題とは

これまで、データ入力業務には、さまざまな課題が指摘されてきました。

目の前にあるデータを、ひとつひとつ入力していく作業は、決して難しくはありません。

しかしデータ量が増えれば増えるほど、作業にかかる時間や人的コストは上昇してしまいます。

データエントリー業務にかかるコストが、企業の利益を圧迫するようでは意味がありません。

 

また収集したデータがデジタル化されるまでにタイムラグが発生すれば、データの有効活用が難しくなってしまう可能性も。

だからといってスピードを重視し過ぎて、データ入力精度が落ちれば、それもトラブルの原因になってしまうでしょう。

 

データ入力は、事務作業に付随する業務として、パートやアルバイトスタッフが行うケースも多くみられました。

しかし人材不足が指摘されている今、「限られた人材をどこでどう役立てるか」は、企業の今後を担う重要戦略の一つになってきています。

膨大なデータをどう入力していくのかで悩んだときには、AIデータエントリーの活用も検討してみてはいかがでしょうか。

 

AIでデータ入力を自動化するAIデータエントリー

AI×OCRを使えば、データエントリー業務を自動化できます。

これまで、データエントリー業務について抱えてきた課題やお悩みも、一気に解消できるでしょう。

 

ただしAI×OCRも完璧ではありません。

OCRでデータ化した書類を、AIが自動でチェックした場合の精度は、非常に高いものの100%ではありません。

最終的には人の目で、ミスがないかどうかを確認する必要があるといえるでしょう。

 

伝票処理や経理業務など、ある程度画一化されているデータ入力であれば、AI×OCRで問題なく対処できるでしょう。

一方で、リアルタイムに情報を反映させたい場合や、複雑な工程が必要となる作業については、AIデータエントリーでの対応は難しくなってしまいます。

 

AIデータエントリーでデータエントリー業務にまつわる負担を軽減したい!と思ったときには、対応できる範囲を見極めることが大切です。

 

・AIデータエントリーで対処可能な入力業務かどうか?

・AIデータエントリー後のミス確認をどうするか?

・AIデータエントリーが向かない場合は、どのように対処するか?

 

これらの項目について事前に検討しておくことで、「こんなはずじゃなかった」という事態を防げるでしょう。

 

まとめ

今回はAIデータエントリーについて解説しました。

データ入力業務に対してさまざまな課題を抱える企業にとって、AI×OCRの活用は、ぜひ積極的に検討したいポイントと言って良いでしょう。

とはいえ、AI×OCRも完璧ではありません。

だからこそ大切なのは、AI×OCRを導入した場合の課題を解決できる仕組みづくりです。

InfoDeliverは、データエントリーに関しても、お客様の課題に寄り添い解決してきたBPO20年の実績を持っています。

共創型BPaaS業務基盤「COMITX」を活用し、お客様それぞれの状況に合わせた業務改善が可能となります。

AI×OCRを最大限に活用し、デジタルBPOと組み合わせることで、お客様のビジネスモデルに合わせて課題解決のご提案ができることが我々の強みです。

ぜひお気軽にお問い合わせください。