RPAの基本と導入方法を丸ごと解説

2022.07.18

著者プロフィール

范 蘭芳(はん らんほう)

株式会社InfoDeliver 取締役
COMITX事業ユニット CEO

常に「最⼩コスト」の精神と「Day1(初⼼)」の⼼構えで、将来を⾒据えたお客様のための価値創造と⾃らの進化に挑んでいきます。


 

 

現代企業が抱える各種課題を解決するための手段として、今注目されているのがRPAです。

RPAを導入すれば、ヒトの業務負担を軽減できるだけではなく、より素早くミスの少ない成果を得られる可能性も高いでしょう。

「RPAの導入を検討したいが、基本的な知識や背景、導入方法がわからない」という方に向けて、一つひとつ丁寧に解説していきます。

不安のない状態で、RPA導入に向けた取り組みをスタートさせましょう。

 

目 次

  • RPAとは
  • RPAがブームとなっている背景
  • 導入の進め方
  • まとめ

 

RPAとは?

 

RPA導入を検討する上でまず重要なのは、「RPAとは何か」という点について正しく理解することです。

RPAとは、ロボティック・プロセス・オートメーションの略で、これまでヒトが担ってきたコンピューター上の定型業務を、デジタルロボットに代行させる技術を言います。

 

ヒトがコンピューター上で行う業務は、多岐にわたります。

その中には「データ入力」や「伝票整理」などように、特別な知識や技術を必要としないルーティンワークも多く含まれています。

RPAで自動化できるのは、このような業務です。

シンプルな繰り返し業務をデジタルロボットを使って自動化することで、その分のヒトの負担を軽減できます。

また、ヒトが業務を担当した場合に無視できないのが、「ミスの発生」についてです。

ミスを減らそうと思えば、チェック体制を強化する必要があり、そこにはコストがかさむ原因が付いて回ります。

デジタルロボットに自動で対応させれば、ミスの削減につなげられます。

ヒトの負担を軽減しながら業務品質向上を目指せる点が、RPA導入の非常に大きなメリットだと言えるでしょう。

 

RPAがブームとなっている背景

 

 

2021年1月時点で、年商50億円以上の企業のRPA導入率は37%以上となり、急激に普及しつつあります。

参考:株式会社MM総研 「RPA国内利用動向調査 2021(2021年1月調査)」

https://www.m2ri.jp/report/market/detail.html?id=61

 

こうした背景には、以下の3つの要素が絡んでいると考えられます。

 

★人手不足

少子高齢化が進む日本では、今後も労働人口の減少が予測されています。

慢性的な人手不足に悩まされている企業が多い中で、「自社で確保できる人的リソースに、どんな仕事を担当させるのか」という点が、非常に重視されるようになってきています。

ヒトにしかできない業務は、まだまだ多くあります。

自社の強みに直結するコア業務に、できるだけ多くの人的リソースを投入したほうが、企業としての競争力向上につながるでしょう。

RPAで自動化できる仕事をわざわざヒトに任せる必要はないと考える企業が増えてきています。

 

日本の人手不足問題は、これから先、さらに本格化すると考えられます。

そのような社会変化に無理なく対応していくため、RPAの導入を検討する企業が多くなっているのでしょう。

 

★働き方改革の推進

2019年4月より施行された働き方改革も、RPA流行の背景にあると言われています。

働き方改革で目指している目標の一つが、長時間労働の是正です。

限られた業務時間内で、より効率良く仕事をこなしていくための方法として、RPA導入が注目されているというわけです。

 

デジタルロボットであれば、ヒトのように休息させる必要はありません。

大量の業務を絶えずシステムを動かすことで、自動的にこなしていけるでしょう。

 

また、非正規社員と正社員の格差是正のため、これまで以上のコスト削減を求められるケースもあります。

RPA導入によって得られるコスト削減効果は、そのようなケースに対応するための大きなメリットになるでしょう。

 

★海外での流行

日本でのRPA流行には、その海外での流行が関係していると考えられます。

海外でRPAが流行したきっかけは、BPOの魅力の低下です。

より安い人件費を求めて、一時期盛んになった海外BPOですが、新興国における人件費の上昇により、そのコスト面でのメリットを実感しにくくなりました。

海外でBPOの代わりに注目され始めたのが、業務をヒトではなくデジタルロボットが担うRPAです。

BPOのコストメリットが薄れてきたのは、日本国内においても同じことです。

RPAの流行は、自然な流れだったと言えるでしょう。

 

導入の進め方

 

最後に紹介するのは、RPAの導入方法についてです。

具体的な手順は、以下のとおりです。

 

1.自動化する業務の決定

2.業務プロセスの見える化とその課題の解決

3.RPAを運用するためのルールの決定

4.RPAの開発と導入

5.テストと確認

6.本格稼働

 

RPAが得意な業務内容は限られているため、どこにどのように導入するかが、成功に向けた鍵となります。

自動化したい業務を明確化したら、どう導入するのかを決定していきましょう。

ブラックボックス化した業務プロセスを整理する必要もあります。

COMITXなら、RPA導入に向けたステップをしっかりとサポートすることが可能です。

RPAの導入によって、どのようなメリットが得られるのか、わかりやすく提示した上で導入・運用までをサポートしていきます。

 

まとめ

 

RPAを導入すれば、企業が抱える各種課題を解決につなげることができます。

どのように導入すれば、その効果を最大化できるのかと悩んだときには、COMITXのサポートを検討してみてください。

ビジネスアナリストが、プロの目線でサポートいたします。

RPAを単体で導入するよりも、AIと組み合わせて導入することが、より良い結果につながるはずです。

RPA導入方法については、COMITXにお任せください。