RPAの必要性と導入効果について解説

2022.07.04

著者プロフィール

范 蘭芳(はん らんほう)

株式会社InfoDeliver 取締役
COMITX事業ユニット CEO

常に「最⼩コスト」の精神と「Day1(初⼼)」の⼼構えで、将来を⾒据えたお客様のための価値創造と⾃らの進化に挑んでいきます。


 

 

業務効率化を進めるために、今注目されているのがRPAです。

RPAの基礎知識や、RPAがさまざまな場面で求められる理由について解説していきます。

その導入メリットもわかりやすく説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。

RPAを上手に活用して、仕事の流れを劇的に変化させましょう。

 

目 次

  • RPAとは?
  • RPAが必要とされる理由
  • 導入における主なメリット
  • まとめ

 

RPAとは

 

RPAとは、ロボティック・プロセス・オートメーションの略で、コンピューター上で行われる業務プロセスを自動で行うための仕組みを言います。

コンピューターの登場によって、ヒトが担う業務の負担は軽減しました。

しかしコンピューターに指示を出したり、実際にコンピューターを操作したりするのは、やはりヒトです。

コンピューターで行う業務の量が増えれば増えるほど、ヒトが担う業務の負担も無視できないものになってきたのです。

 

こうした状況を改善する目的で生まれたのが、RPAです。

RPAを導入すれば、これまでヒトが担ってきた業務をデジタルロボットに実行させられます。

入力や検索、集計や登録などのような同じプロセスを繰り返す業務は、RPA導入により、効率アップを目指せるでしょう。

 

株式会社MM総研が2021年1月に行った「RPA国内利用動向調査2021」によると、年商50億円以上の企業のRPA導入率は37%以上と、非常に高い割合になってきています。

しかし、年商50億円未満の導入率は10%に留まっており、まだそれほど高いわけではありません。

参考サイト

株式会社MM総研「RPA国内利用動向調査 2021(2021年1月調査)」

https://www.m2ri.jp/report/market/detail.html?id=61

 

ただし、こちらにおいても今後はさらに普及していくと予想されます。

 

RPAは、これから先、企業が成長していくために、うまく活用したいツールです。

「よくわからないから」と敬遠せずに、RPAをどう活用すれば業務プロセスの負担を軽減できるのかをしっかりと検討してみてください。

 

RPAが必要とされる理由

 

 

RPAが必要とされる理由は、以下のとおりです。

 

・労働人口減少に対応するため

生産性を向上させて、働き方改革に対応するため

・企業としての競争力を高めるため

 

少子高齢化が進んでいる日本において、無視できないのが労働人口の減少というリスクです。

労働人口が減少すれば、働き手不足に悩まされるでしょう。

企業にとっては、「仕事はあるが、それをこなしてくれる人的リソースが足りていない」という状況になりかねません。

RPAに担当させられる仕事を自動で対応させることで、ヒトの負担は軽減できます。

その分の人的リソースをコア業務へと回せば、より効率の良い業務環境を実現できるでしょう。

 

国際的にも生産性向上に取り組む企業が増えている今、従来のやり方だけにこだわっている企業は、競争力が低下してしまう可能性があります。

RPAを活用すれば、ヒトがその仕事をするよりも素早く正確な成果を得られるでしょう。

次の仕事にスピーディーにつなげていくこともできます。

 

消費者が、インターネット上で情報をやりとりすることに慣れている今、「対応スピードが遅い」というのは、致命的なリスクになりかねません。

RPAを使った業務が当たり前になれば、やはりRPAを導入した上で、自社ならではの強みをどう打ち出していくのかを検討するのがおすすめです。

 

近年の日本では働き方改革が注目されていますが、その改革を進めていくために必要なのは、生産性向上だと言われています。

RPA導入は、そのための効果的な一手になりうるでしょう。

 

導入における主なメリット

 

RPA導入によって、企業が得られるメリットは以下のとおりです。

 

・業務ミスを減少できる

・人件費を削減できる

・業務プロセス全体を見直せる

・従業員満足度の向上につながる

 

デジタルロボットに業務を担当させることでミスが減少すれば、企業としての信頼度アップにもつながるでしょう。

そのうえで、RPA導入で得られる大きなメリットは人件費削減です。

たとえば、データエントリー業務にRPAを導入すれば、従業員数を削減できます。

また、データ量が多い時期でも、残業代が発生する可能性を少なくできるでしょう。

そして、業務負担や残業時間が減少すれば、従業員の満足度向上にもつながります。

 

まとめ

 

多くの企業で導入が進んでいるRPA。

RPAを導入してデジタルロボットを上手に活用すれば、ヒトの負担は軽減できます。

限られた人的リソースの有効活用につながり、人的コストの削減効果も期待できるでしょう。

労働人口の減少が問題視されている今、RPAは企業だけではなく社会全体から求められているツールだと言えそうです。

 

RPAを効果的に導入するためには、業務プロセスを見直し入念に導入計画を立てることが大切です。

COMITXなら、RPA導入においてのサポートが可能です。

業務プロセスの見直しはもちろん、どこにどう導入すれば効果的なのかをプロならではの視点で、的確なアドバイスをいたします。