人工知能(AI)とRPAの導入は要注意!違いを理解し最適な業務効率化を

2022.05.23

著者プロフィール

范 蘭芳(はん らんほう)

株式会社InfoDeliver 取締役
COMITX事業ユニット CEO

常に「最⼩コスト」の精神と「Day1(初⼼)」の⼼構えで、将来を⾒据えたお客様のための価値創造と⾃らの進化に挑んでいきます。


 

 

業務効率化を進めていく上で、注目されているのが人工知能AI)やRPAです。

それぞれ耳にする機会は多いものの、具体的にどういったものなのかよくわかっていないという方も多いのではないでしょうか。

 

ここでは、人工知能(AI)とRPA、それぞれの特徴や違いについて解説していきます。

業務効率化の方法で悩んだときには、ぜひ参考にしてみてください。

 

目 次

  • 人工知能(AI)とRPAとはそれぞれなにか
  • 人工知能(AI)とRPAの違い
  • 組み合わせて最適な業務効率化を図る
  • まとめ

 

人工知能(AI)とRPAとはそれぞれなにか

 

生活の中で耳にする機会も多い、人工知能(AI)という言葉。

実は人工知能という言葉について、確立した学術的な定義・合意はありません。

 

また国によって、その概念が微妙に異なるという特徴があります。

日本における人工知能とは、一般的に「人間の知的な行動を再現できるコンピューターシステム」を示すケースが多いようです。

つまり人間のように、過去の経験や与えられた情報から学び、新たな情報にも順応して柔軟な対応力を示すものを、人工知能(AI)と言います。

 

人工知能(AI)を使えば、これまでヒトが目で見て判断してきた情報も、自動で判断できるようになるでしょう。

 

一方でRPAは、ロボティックプロセスオートメーションの略です。

私たち人間は、コンピューター上でさまざまな業務プロセスをこなしていきます。

マウスをクリックしたりキーボードを操ったりと、さまざまな動作によって、決められたタスクをこなしていくでしょう。

 

こうしたタスクを、コンピューターが自動で行ってくれるのがRPAです。

コンピューター上で行われる単純な業務に限りますが、デジタルロボットがヒトの代わりに業務を行ってくれます。

 

ツールを導入することで、これまでヒトが行っていた業務を自動化できるため、業務効率化の側面から非常に注目されています。

 

人工知能(AI)とRPAの違い

 

 

人工知能(AI)とRPA、それぞれの特徴を把握したところで、気になるのが「結局のところ、両者の違いはどこにあるのか」という点ではないでしょうか。

 

どちらも「ヒトの代わりに業務を行ってくれる」という特徴がありますが、AIは「自動で判断するためのもの」です。

一方でRPAは、「入力された判断に基づいて、自動で業務を進めさせるためのもの」です。

 

RPAになにか業務をさせるためには、そのための手順を人間が事前にインプットしなければいけません。

このため、RPAで複雑な業務を行うのは難しいでしょう、

単純で繰り返しの多い業務であれば、RPAに向いています。

 

一方でAIの仕事は、人間のように認識したり判断したりすることです。

与えられた情報の中から、AIは自動で状況を確認し、やるべきタスクを判断します。

また状況によっては、繰り返しの業務を得意とするRPAに指示を出すことも可能です。

人間で例えるなら、AIは「頭脳」でRPAは「手足」と表現できるでしょう。

 

業務効率化が必要な背景は、企業にとって異なるものです。

効率化のために「頭脳」が必要なケースもあれば、それよりも「手足」を強化した方が良い企業もあるでしょう。

「頭脳」が必要な場面であるにもかかわらず、導入したツールが「手足」であれば、効率化を進めていくのは困難になります。

AIとRPAの違いについて正しく知って自社の状況を把握した上で、導入するべきツールを選ぶことが大切です。

 

組み合わせて最適な業務効率化を図る

 

AIとRPAが活躍する場面は、それぞれで異なります。

しかし中には、両者を組み合わせて使用することで、より一層の業務効率化につながる可能性もあります。

その場面とは、データエントリー業務です。

 

データエントリー業務を行うためには、「頭脳」と「手足」の両方が必要になります。

 

紙の書類に記載された内容の中から、今必要な情報を見つけ出すのは「頭脳」です。

そしてそれを、コンピューター上に登録するのは「手足」だからです。

どちらか一方が欠けても、データエントリー業務の効率化は進められないでしょう。

 

AIを搭載したAI×OCRを使えば、スキャンした画像から高精度での文字の自動読み取りが可能になります。

 

そこからRPAと連携させれば、自動読み取りした情報を目当てのフォーマットに自動で入力させられるでしょう。

また、情報を自動で整理させたり、状況に応じてヒトに情報を与えたりすることも可能になります。

 

AIとRPAを組み合わせ、より良い形で業務効率化を進めるためには、それぞれのツールの特徴と自社の状況をしっかりと見極める必要があります。

 

どこをAIでサポートして、どうRPAを導入するのかによって、業務効率化の成果は非常に大きく変わってくるでしょう。

 

まとめ

 

AIもRPAも非常に便利なツールですが、「とにかく導入すれば業務を効率化できる」というわけではありません。

 

それぞれの特徴を把握した上で、使い道を検討しましょう。

とはいえ、AIやRPAについて詳しい知識がない場合、「いったいどこから手を付ければ良いのかわからない…」という事態に陥りがちです。

 

こんなときには、ぜひ株式会社InfoDeliverのCOMITXをご活用ください。

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