AI×OCRとRPAで業務効率化!導入メリットと事例をご紹介

2022.02.21

著者プロフィール

范 蘭芳(はん らんほう)

株式会社InfoDeliver 取締役
COMITX事業ユニット CEO

常に「最⼩コスト」の精神と「Day1(初⼼)」の⼼構えで、将来を⾒据えたお客様のための価値創造と⾃らの進化に挑んでいきます。


 

 

業務効率化に向けてAI×OCRを導入するなら、セットで検討したいのがRPAです。

「難しい言葉を言われてもよくわからない…」と悩む方に向けて、AI×OCRとRPAの詳細を解説します。

AI×OCRとRPAを組み合わせることで、具体的にどのようなメリットが生まれるのでしょうか?

活用事例と共に、詳しくチェックしていきましょう。

 

目 次

  • 業務効率化を実現するAI×OCRとRPAとは
  • 企業の導入メリットとは
  • AI×OCRとRPAの活用事例をご紹介
  • まとめ

 

業務効率化を実現するAI×OCRとRPAとは

 

AI×OCRとは、従来のOCRにAI(人工知能)を搭載した技術を指します。

OCRとは、Optical Character Reader(光学式文字読取装置)もしくはOptical Character Recognition(光学式文字認識)の略で、画像として取り込んだ情報の中から文字や数字を自動で読み取る技術を言います。

 

業務効率化に向けた取り組みの中で、以前からOCRは注目されていましたが、「現場でフルに活用するのは難しい」と判断されるケースも多くみられました。

なぜならOCRには、「手書き文字に弱い」「非定型フォーマットから読み取りする場合、事前の座標設定が必要」といったデメリットがあったためです。

このような弱点をAIによって克服したのが、AI×OCRです。

AIが深層学習することにより、癖の強い手書き文字や、「エ(カタカナ)」と「工(漢字)」のように、形が似た文字の見極めも高精度でできるようになりました。

帳票に記載された文字情報を自動で認識してくれるので、事前の座標設定も不要です。

 

さまざまな文字情報を自動で読み取れる点が、AI×OCRの強みです。

これまで手作業で一からデータエントリーをしていた企業にとって、AI×OCRを導入すれば格段に業務効率化できる可能性が格段に業務効率化を図れるはずです。

抱えている紙業務の量が多ければ多いほど、高い効果を実感できることでしょう。

 

AI×OCRとセットで導入を検討する企業も増えているのが、RPAです。

RPAとはRobotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)の略で、これまでヒトが行ってきた業務を、機械が自動的に行えるようにするための技術です。

AI×OCRとセットで導入すれば、画像から自動で読み取った文字情報をRPAにより入力するまで自動化することができます。

AI×OCRとRPAを組み合わせれば、ヒトの手が必要になるのは「スキャン」と「データの最終チェック」のみです。

業務スピードを向上させられると共に、人的リソースの節約にもつながるでしょう。

 

株式会社MM総研が行った調査によると、年商50億円以上の大手・中堅企業のRPA導入率は37%、RPA導入企業の16%がAI×OCRを導入していることがわかりました。(2021年1月現在)

今後もこの割合は上昇すると考えられます。

参考:株式会社MM総研

https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=474

 

 

 

企業の導入メリットとは

 

 

企業がAI×OCRとRPAを導入するメリットは多岐にわたります。

具体的には以下のとおりです。

 

・データエントリー業務の負荷軽減

・業務の属人化の予防につながる

・人的リソースの、コア業務への集中

・人手不足解消

・従業員の満足度の向上

 

AI×OCRとRPAによる自動読み取り・入力体制を構築できれば、データエントリー業務の負荷は軽減されます。

労働力不足が指摘される今、限られた人的リソースをどう使うのかは、非常に大きなポイントとなるでしょう。

ノンコア業務を自動化できれば、コア業務へと集中できます。

人手不足の解消につながると共に、働き方改革によって従業員の満足度向上につながる可能性も高いでしょう。

 

またシステムを上手く活用し、ヒトが携わる分野を限定的にすれば、「特別な能力を保有していなくても、誰にでも業務可能」という状況を生み出せるでしょう。

業務の属人化を防ぎ、従業員同士の引き継ぎも容易になります。

 

今もなお大量の紙業務を抱えている企業にとって、データエントリーにまつわる課題は非常に大きくなってきています。

コア業務に集中し、生産性向上を目指すためにも、AI×OCRとRPAの活用を検討してみてください。

 

 

AI×OCRとRPAの活用事例をご紹介

 

製造業A社では、大量の受注業務を紙媒体で行ってきました。

「バラバラのフォーマットの注文票でも対応できる」という点から、AI×OCRの導入を決定。

ビジネスアナリストのアドバイスによって、RPAと連携して活用することになりました。

これまで、専任スタッフが手作業で入力していた注文内容をAI×OCRとRPAで自動入力できる環境を整えました。

データエントリーにかかる時間が短縮されることで、受注から納品までのスピードも向上しています。

また担当者間のデータのやり取りが楽になり、これまで以上にきめ細やかな対応ができるようになりました。

 

 

まとめ

 

AI×OCRとRPAを活用すれば、業務の自動化によって、大幅な効率化を推進できます。

大量の紙業務を抱える企業を強力にサポートしてくれるでしょう。

「本当に自動化できるのだろうか」「導入したいが社内に対応できる人材がいない」という場合も、株式会社InfoDeliverのCOMITXにお任せください。

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