AI×OCRの相場価格とは?OCRとの違いや導入事例をご紹介

2022.02.14

著者プロフィール

范 蘭芳(はん らんほう)

株式会社InfoDeliver 取締役
COMITX事業ユニット CEO

常に「最⼩コスト」の精神と「Day1(初⼼)」の⼼構えで、将来を⾒据えたお客様のための価値創造と⾃らの進化に挑んでいきます。


 

 

データエントリー業務を効率化する方法として、近年注目を集めているのがAI×OCRです。

実際に導入に向けて動き出そうと思った際に、「費用が気になる」という方も多いのではないでしょうか。

AI×OCRの相場価格からOCRとの違い、導入メリットなどについて、わかりやすく解説していきます。

 

目 次

  • AI×OCRの相場価格とは
  • OCRとの違いとAI×OCRのメリット
  • AI×OCRの導入事例を紹介
  • まとめ

 

AI×OCRの相場価格とは

 

AI×OCRを導入する際には、必要となるコストについてもしっかりと検討しておきましょう。

システムを導入しても、「想定よりも費用が高くなってしまった…」ということになれば、使用し続けるのは難しくなってしまいます。

AI×OCR導入時に頭に入れておきたいコストは、主に以下の2つです。

 

・導入費用(初期費用)

・ランニングコスト

 

AI×OCRを新たに導入しようとした場合に、まず必要になるのが初期費用です。

システム導入のためにかかる費用で、利用するシステムによって差があります。

一般的に、オンプレミス方式を選択した場合の導入費用は、10万円程度からです。

一方、クラウド方式を選択した場合は、「初期費用0円」と価格設定されたAI×OCRも多く、導入費用を安く抑えられることでしょう。

 

AI×OCR導入時にかかる費用については、導入環境や各種条件によって細かく異なります。

気になるサービスを見つけたら、実際に問い合わせをしてみるのがおすすめです。

 

AI×OCRを利用する場合に、都度支払っていくのがランニングコストですが、こちらも利用サービスによって課金方法に違いがあります。

読み取りするデータの量や質に応じて、1枚当たりの単価を設定しているケースもあれば、月額料金を設定し、その中に無料枠を設けているようなケースもあります。

 

1枚当たりの単価を設定しているケースの相場は、「1文字当たり0.3円から」です。

住所や各種申込書、診断書や健診票など、読み取る情報が複雑になればなるほど、単価が上がる仕組みになっています。

 

株式会社InfoDeliverのCOMITXなら、初期費用は無料で利用した分だけの従量課金型の料金システムを採用しています。

利用料も相場より安く、1文字当たり0.2円から、氏名や住所は2円から、申込書は8円からと利用しやすい料金設定を特徴としています。

 

 

OCRとの違いとAI×OCRのメリット

 

 

AI×OCRと従来のOCRの違いは、AI(人工知能)にあります。

OCRは画像として取り込んだ情報の中から、文字や数字を自動で読み取り、データ化するためのシステムでした。

データエントリー業務に潜む非効率性を解決できる画期的な技術ではありましたが、「文字認識精度が低く、利用できるシーンも限られている」というデメリットがありました。

こうしたOCRの弱点をAIによって解決したのがAI×OCRです。

AIを搭載することで、深層学習を可能にしています。

規則性や関連性から、AI自身が予測・判断できるようになったことで、文字認識精度が格段に向上しています。

従来のOCRでは難しかった、癖の強い手書き文字にも対応できるのがAI×OCRの大きな魅力と言えるでしょう。

 

また文字の読み取り位置を自動で判断できる点もAI×OCRの特徴です。

これにより、普段と異なるフォーマットから文字情報を読み取る場合でも、事前の座標設定は不要になりました。

以上のように使い勝手が、格段に向上しています。

 

ただし精度が高い分、AI×OCRは従来のOCRと比較して、コストが高くなりやすいという特徴があります。

業務効率アップと共に、コストダウンにも積極的に取り組みたい場合は、AI×OCRにかかる費用についても、事前に検討しておきましょう。

 

 

AI×OCRの導入事例を紹介

 

保険会社A社では、保険契約書類や調査書類、診断書など、膨大な量の紙業務を抱えていました。

データエントリー業務をBPO化していましたが、より一層の効率化とペーパーレス化を目指し、新たにAI×OCRを使ったデジタルBPOサービスを導入しました。

AI×OCRとRPAの連携により、データエントリー業務にかかる時間を短縮し、デジタル技術を上手に取り入れることで、コスト削減にもつながりました。

 

ペーパーレス化が進んだことで過去の書類の検索も容易になり、他事業所との情報共有もこれまで以上にスムーズに行えるようになりました。

 

 

まとめ

 

今回は、AI×OCRについてまとめました。

日々、多くの紙業務に悩まされている企業にとっては、非常に大きなメリットが期待できるシステムだと言えるでしょう。

「従来型のOCRでは使い勝手が悪かった…」という場合においても、AI×OCRなら業務効率化とコスト削減に貢献するでしょう。

 

AI×OCRの導入についてわからない点がある場合や、「本当に業務効率を改善できるのか」と不安に思う場合は、株式会社InfoDeliverのCOMITXにお任せください。

COMITXのAIデータエントリーでは、ビジネスアナリストによるビジネスプロセスの提案、導入に向けた具体的な取り組みのサポートを行っています。

低コストでAI×OCRをご利用いただけるのはもちろんのこと、AI×OCRを使った業務効率改善・生産性向上まで、しっかりとサポートいたします。