デジタルBPOが注目される理由とは?BPOの違いと導入メリットを解説

 公開日:2021.12.27

著者プロフィール

范 蘭芳(はん らんほう)

株式会社InfoDeliver 取締役
COMITX事業ユニット CEO

常に「最⼩コスト」の精神と「Day1(初⼼)」の⼼構えで、将来を⾒据えたお客様のための価値創造と⾃らの進化に挑んでいきます。

近年、ビジネスの現場で注目を集めているのがデジタルBPOです。

とはいえ、「これまでのBPOとの違いがわからない」「なぜそれほどまでに注目されているのか?」と、疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、デジタルBPOが注目される理由や、具体的な導入メリットについて解説していきます。

目 次

  • なぜデジタルBPOが注目されているのか
  • BPOとの違いとは
  • デジタルBPOの導入メリットを解説
  • まとめ

なぜデジタルBPOが注目されているのか

今デジタルBPOが注目されている理由は、企業が抱えるさまざまな課題をデジタル技術によって解決できる可能性があるからです。

労働力の確保や働き方改革への対応は、多くの企業が抱えている課題です。

これまで、「業務プロセスの見直し」や「業務の効率化」について、なんとか対応してきた企業も多いのではないでしょうか。

しかし今、こうした対処法にも限界が見えてきています。

デジタルBPOを導入すれば、これまでヒトが担ってきた業務の一部を機械に対応させられるようになります。

ヒトの負担が減少し、働き方改革への対応も無理なく進めていけるでしょう。

従業員の負担軽減により満足度が向上すれば、離職率の低下にもつなげられます。

また限られた人材をコア業務へと集中させることで、これまで以上の業績アップを目指していけます。

デジタルBPOを導入すれば、データ化されたさまざまな情報をより効率的な経営のために役立てられるようになるでしょう。

単純な「コスト削減」や「従業員の負担軽減」だけではなく、より抜本的な改革を進めるために、デジタルBPOの導入を検討する企業が増えてきています。

BPOとの違いとは

デジタルBPOの導入を検討するうえで、知っておきたいのが従来型のBPOとの違いについてです。

従来型のBPOは、業務プロセスを丸ごと外部委託し、それを委託先企業のスタッフがヒトの手で行っていました。

専門のBPO業者に任せることで、社内業務の負担は軽減しました。

さらに、社内に専任スタッフを置くより雇用するよりも、独自専門のノウハウを持つBPO業者にお任せした方が、コストダウンにつながるケースも多くみられました。

人件費の安い国に業務を委託する海外BPOも注目を集めたサービスで、実際に利用している、または利用していた企業も少なくないでしょう。

ただし、海外の人件費もじわじわと上昇している現在、従来型のBPOに、コストダウンというメリットを実感するのが難しくなってきています。

そこでそんな情勢下で注目されているのが、デジタルBPOです。

デジタルBPO業者が提供するのは、ヒトに加えてデジタル技術を用いたシステムやツールです。

デジタル技術を応用すれば、ヒトの手で業務を行う範囲を最小限にできるでしょう。

従来のBPOよりも、さらなる効率化を目指していけます。

今後、BPOサービスは、デジタルBPOへと緩やかに切り替わっていくと予想されています。

デジタル技術は、今後のビジネスを成功させるためには絶対に欠かせないものです。

デジタルBPO業者に依頼すれば、より手軽に最新ツールやITテクノロジーを導入できるでしょう。

デジタルBPOの導入メリットを解説

デジタルBPOを導入するメリットは、以下のとおりです。

3つのポイントを紹介するので、是非参考にして実践することをおすすめします。

★ビジネスプロセス全体の最適化が可能

デジタルBPOを導入するうえで、まずやるべきことは、ビジネスプロセス全体の最適化です。

高く注目されているデジタルBPOですが、できることに限りがあるのも事実です。

デジタルBPOをより効率的に取り入れるために、ビジネスプロセス全体を整理し、課題を明らかにする必要があります。

業務効率改善のために欠かせないステップではありますが、いざ実際にプロセス全体の最適化をしようとしても難しいものです。

ビジネスアナリストがサポートしてくれるデジタルBPO業者であれば、プロセス全体の最適化についても、しっかりとサポートしてもらえます。

★さらなる効率化の実現

デジタルBPOを導入すれば、これまで以上に効率よく業務を完了させられます。

デジタル技術を活用すれば、ヒトの手で行うよりも素早く仕事ができるでしょう処理できるでしょう。

また機械の場合、休息時間を設定する必要はありません。

「今日の分のデータを夜中の時間を使って明日までに入力しておく」という使い方も可能です。

最終チェックはヒトが行う場合でも、業務の負担はかなり軽減できるでしょう。

人材を有効に配置することにも繋がります。

★デジタル人材不足への対応が可能

社内業務にデジタル技術を導入するためには、ICT(情報通信技術)スキルの高い従業員が必須になります。

ただし、従業員に対するICT教育が充実している企業は、まだまだ限られています。

その点、デジタルBPOであれば、必要なスキルが社内に足りていない場合でも対応可能です。

BPO業者のサポートのもとで、各種ツール・システムを導入できます。

ITに関する知識を一から社員に教育し、対応していくのは相応の時間を要します。

デジタルBPOを活用すれば、こうした問題も解決できます。

まとめ

デジタルBPOが注目されている理由は、各種課題の解決に役立つからです。

データエントリーやバックオフィス業務に悩んでいる企業では、デジタルBPO導入によるメリットが、特に高いと考えられるでしょう。

株式会社InfoDeliverが提供するCOMITXでは、「システム・ツールの導入」だけではなく、ビジネスアナリストによる徹底サポートを特徴としています。

デジタルBPOで解決したい課題がある場合はもちろん、自社が抱える課題をデジタルBPOで解決できるかどうかわからない場合も、ぜひお気軽にお問い合わせください。