情報セキュリティとは?企業が抱えるリスクと解決方法について

2021.11.01

著者プロフィール

范 蘭芳(はん らんほう)

株式会社InfoDeliver 取締役
COMITX事業ユニット CEO

常に「最⼩コスト」の精神と「Day1(初⼼)」の⼼構えで、将来を⾒据えたお客様のための価値創造と⾃らの進化に挑んでいきます。


 

 

「情報」が重要な意味を持つ現代。

その取り扱いには、細心の注意を払う必要があります。

十分な情報セキュリティ対策を実施することも、企業にとって極めて重要なポイントだと言えるでしょう。

今回はそんな「情報セキュリティ」について、基礎知識からリスク回避方法まで、わかりやすく解説します。

 

目 次

  • 情報セキュリティとは
  • 企業が抱える情報セキュリティのリスク
  • 情報セキュリティのリスク回避と解決方法をご紹介
  • まとめ

 

情報セキュリティとは

 

現代社会の、いたるところで耳にする「情報セキュリティ」という言葉。

 

「聞いたことはあるものの、その具体的な意味についてはきちんと把握できていない」という方も、まだまだ多いのではないでしょうか。

まずは、情報セキュリティという言葉の意味を、正しく知るところからスタートしましょう。

 

情報セキュリティとは、企業が持つ情報資産を保護することを言います。

その柱となる3つの要素が、「機密性」「完全性」「可用性」です。

それぞれの意味合いについては以下の通りです。

 

・機密性 → 許可された人だけが、その情報に触れられること

・完全性 → 保有されている情報が完全な状態であり、不正に改ざんされたり破壊されたりしていないこと

・可用性 → 許可された人が、いつでも自由にその情報を活用できること

 

これら3つの柱を脅かすリスクからの保護が、情報セキュリティの基本的な概念です。

機密性と完全性、可用性の3つが、バランスよく整備された環境を維持できるよう、企業は情報セキュリティ対策を実施する必要があります。

 

企業が抱える情報セキュリティのリスク

 

 

近年、情報セキュリティという言葉が注目されている理由の一つは、情報資産がさまざまなリスクにさらされる機会が増えているからです。

具体的なリスクとしては、以下のようなものが挙げられます。

 

・従業員による機密情報の漏洩

・外部からの不正アクセス

・ウイルス感染によるデータ改ざん

・システムの停止

・書類の紛失や置き忘れ

・情報資産の盗難

 

情報セキュリティ上のリスクと聞くと、不正アクセスやシステムトラブル、各種ウイルスなど、インターネット上のトラブルをイメージする方も多いのではないでしょうか。

しかし実際には、古くから続く紙業務にも、さまざまな情報セキュリティのリスクが潜んでいます。

 

紙に記載された重要情報の機密性を保つためには、「鍵のかかった金庫で保管する」「個人カードで保管庫への入退室管理を行う」「印刷ログを残す」といった情報セキュリティ対策が行われがちです。

ただし、いったん鍵が開いてしまえば、書類を持ち出すことは極めて簡単です。

また入退室の記録や印刷ログが残っても、「そこで本当は何をしていたのか?」という点までを管理するのは、極めて難しいでしょう。

実際に、「印刷ログが残ることを知っていたため、ログに残るファイル名を改ざんした上で機密情報を印刷し、外部へと持ち出していた」という情報漏洩トラブルも発生しています。

 

また意図的な漏洩・盗難以外に、「思わぬミス」という形でトラブルが発生する事例も多くみられます。

扱う書類の数が多くなればなるほど、情報セキュリティ対策を意識した、適切な維持・管理・保管は難しいと言えるでしょう。

 

インターネット上の脅威だけではなく、企業にとって何が情報セキュリティ上のリスクになっているのかを、総合的に判断する必要があります。

 

情報セキュリティのリスク回避と解決方法をご紹介

 

情報セキュリティのリスク回避のためにおすすめなのが、ペーパーレス化の推進と、セキュリティシステムの構築です。

 

電子化された情報にも、不正アクセスやウイルス感染など、情報セキュリティ上のリスクは多々あります。

一方で、最新テクノロジーを使って、高度なセキュリティシステムを構築できるのも、ペーパーレス化の強みです。

たとえば、機密情報へのアクセス制限を設けたり、誰がどの情報にアクセスし、どのような業務を行ったのか、記録を残したりすることも容易になるでしょう。

これにより人的リスクを低減できます。

またクラウド上にデータをバックアップしておけば、「情報の破損や焼失」といった、物理的リスクにも対処できます。

 

昔ながらの紙業務で実施できる情報セキュリティ対策には、限界があります。

実際に、紙業務にて発生する情報漏洩トラブルの数は、決して少なくありません。

ペーパーレス化を進めるとともに、情報資産をしっかりと守れるようなシステムを構築していきましょう。

 

 

まとめ

 

今後もますます、重要度が増すと予想される情報セキュリティ。

デジタル技術を用いた対策も年々進化していますが、紙業務に対して実施できる対策は、限られているのが現実です。

「紙業務の情報セキュリティ対策は難しい」という認識が広まる中で、注目されているのがペーパーレス化の推進です。

リスク回避のためにも、ぜひ検討してみてください。

 

株式会社InfoDeliverが提供する「COMITX」なら、ペーパーレス化はもちろん、情報セキュリティ対策についてもしっかりとサポートいたします。

自社の情報セキュリティ対策に不安がある方は、まずは一度ご相談ください。