業務改善を考えているならAI×OCRでデータ入力を効率化

2021.08.16

著者プロフィール

范 蘭芳(はん らんほう)

株式会社InfoDeliver 取締役
COMITX事業ユニット CEO

常に「最⼩コスト」の精神と「Day1(初⼼)」の⼼構えで、将来を⾒据えたお客様のための価値創造と⾃らの進化に挑んでいきます。


 

 

政府主導で進められている働き方改革。

しっかりと対応していくためには、これまで以上に業務効率の改善を進めていく必要があるでしょう。

そこで今回は、AI×OCRを活用した業務改善策を紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

目 次

  • AI×OCRとは
  • AI×OCR+BPOで働き方改革を実現
  • AI×OCR+BPOの導入例
  • まとめ

 

AI×OCRとは

 

AI×OCRは、従来のOCRにAIを搭載して作られた新しい技術です。

 

OCRとは、Optical Character Reader(もしくはRecognition)のこと。

画像データの中からテキスト部分を自動で見つけ出し、文字情報に変換するための技術を言います。

OCRがあれば、「紙に書かれた情報を人の目でチェックし、パソコンから文字入力する」という手間がなくなります。

非常に画期的な技術ですが、実際のビジネスで活用できるシーンは限られていました。

「事前に帳票フォーマットの設計が必要」「手書き文字に弱い」という特徴があったためです。

 

従来のOCRの弱点を補うために生まれたのが、AI×OCRです。

OCRにAIを組み合わせることで、ディープラーニングが可能になりました。

手書き文字や癖の強い文字についても、「学習」によって認識率が格段に上昇。

また、さまざまな帳票フォーマットにも、難なく対応できるようになったのです。

 

 

AI×OCR+BPOで働き方改革を実現

 

 

近年、AI×OCRの注目度が高まっているのは、BPOとの組み合わせで業務効率を改善できるからです。

 

データエントリー業務はこれまでも、BPOサービスの活用で効率化を図る企業が多かった分野です。

専門のノウハウを有したBPO会社にアウトソーシングすることで、社内業務の効率化を実施してきました。

それだけではなく、コスト削減、成果アップといったメリットを享受した企業も少なくなかったようです。

 

さらなる効果を求める方に注目されているのが、AI×OCRを用いたデジタルBPOです。

従来型のBPOの場合、アウトソーシングした業務を行うのは、結局ヒトでした。

ここにAI×OCRを用いることで、さらなる業務効率改善につなげていけます。

 

働き方改革を実現するためには、以下のような取り組みを行う必要があります。

 

・長時間労働の是正

・正規雇用者と非正規雇用者の格差是正

・ライフスタイルに合った労働環境の提供

 

長時間労働を是正し、それぞれに合った労働環境を提供しようと思えば、業務効率の向上・生産性アップが必要不可欠です。

非正規雇用者の格差を解消しようとすれば、人件費がかかります。

その分をどこで回収するのかも、企業にとっては非常に大きな問題と言えるでしょう。

 

AI×OCRとBPOを活用すれば、データエントリー業務を効率よく進めていけます。

システムやツールを使ってコスト削減できれば、働き方改革への対応策としても機能してくれるでしょう。

 

AI×OCR+BPOの導入例

 

AI×OCRとBPOの導入によって、何がどう変わるのでしょうか?

より具体的にイメージするため、2つの導入例を紹介します。

 

★事務業務の軽減で残業時間の削減とコア業務への集中

業務拡大によって、データエントリー業務の負担が大きくなったA社。

契約を取った社員が契約書の内容を手作業で入力していたものの、業務時間を確保するのが徐々に難しくなっていました。

 

・入力業務のために残業が発生

・本来力を入れるべき営業業務に従事する時間が減少

 

これらの課題を解決するため、AI×OCRとBPOの導入を決定しました。

AI×OCRとRPAの連携によって、契約書の内容を自動で入力できる仕組みを実現したことにより入力ミスの数も激減しました。

 

事務業務の負担が軽減したことで、コア業務である営業活動に専念でき、残業時間も減少できました。

 

★深夜の自動エントリーが可能になり、業務負担の軽減へ

月末と月初にデータエントリー業務が集中しているB社。

対応期間中は深夜までの残業が常態化していました。

働き方改革推進のため、AI×OCRとBPOの導入を決定したところ、業務負担が軽減。

深夜の残業時間も減少し、社員の満足度向上にもつながりました。

 

 

まとめ

 

AI×OCRとBPOを組み合わせれば、ビジネスの現場が抱えるさまざまな問題を解決できます。

特にデータエントリーに関して、課題を抱えている企業は多いものです。

「働き方改革のために、なんとか課題を解決したいが、具体的にどうするべきかわからない…」という場合は、AI×OCRとBPOに注目してみてください。

 

AI×OCRを活用できれば、非コア業務にかかる時間や人的リソースを節約できます。

データエントリー業務に多くの時間や人手を取られているなら、便利なシステムを使って解決しましょう。

 

株式会社InfoDeliverが提供する「COMITX」は、「BPO+システム+インフラ」の三位一体で進める次世代デジタルBPOソリューションです。

AI×OCRを用いたデータエントリー業務の効率化にも、もちろん対応しています。

AI×OCRを業務プロセスの中でどう活用していくのか?という点にまで目を向け、徹底サポートいたします。