AI×OCRとは?データ入力の効率化を実現するAI×OCRをご紹介

2021.05.25

著者プロフィール

范 蘭芳(はん らんほう)

株式会社InfoDeliver 取締役
COMITX事業ユニット CEO

常に「最⼩コスト」の精神と「Day1(初⼼)」の⼼構えで、将来を⾒据えたお客様のための価値創造と⾃らの進化に挑んでいきます。


 

AIデータエントリーの要になるのが、AI×OCRです。

近年では、さまざまな場所で見聞きする機会も増えてきました。

データエントリー業務の改善に役立つと言われているAI×OCRですが、「そもそもどういったものなのか、よくわかっていない」という方も多いのではないでしょうか。

AI×OCRの基本知識から、導入メリットや課題、具体的な導入方法について解説します。

 

目 次

    • AI×OCRとは
    • AI×OCRの導入メリットと課題
    • AI×OCRの導入方法について
    • まとめ

 

AI×OCRとは

 

AI×OCRとは、従来のOCRにAI技術を組み込んだ、新しい機能を指します。

OCRは、画像データから自動で文字を判別する機能のことをいいます。

OCRの登場によって、「人の目で書類を確認し、その情報を手入力する」という煩わしさから解放されました。

OCRを使えば、書類を画像データとして読み込むだけでテキスト情報を自動で判別し、文字入力が可能となったためです。

しかしOCRには、以下のような弱点がありました。

 

・手書き文字に弱い

・文字認識率が低い

・フォーマットが異なる帳票の読み取りが面倒

 

つまり、実際のビジネスの現場でOCRを活用できる場面は、ごく限られていたのです。

 

こうした課題を解決するために生まれたのが、AI×OCRです。

従来のOCRにAIを組み込むことで、人工知能による機械学習が可能に。

これによって、手書き文字の認識率・読み取り精度が向上しました。

フォーマットが異なる帳票を使用する場合も、詳細定義の必要はありません。

書類をスキャンするだけで、必要な情報を読み取ってくれます。

 

 

AI×OCRの導入メリットと課題

 

最新技術を組み込んでいる分、従来型のOCRよりもコストがかかるAI×OCR。

それでも導入する企業が増えているのはなぜなのでしょうか?

そこには、以下のような導入メリットが関連しています。

 

・データ入力にかかる手間と時間を大幅に削減できる

RPAとの連携が可能

・人的ミスを削減できる

 

データエントリー業務を、一から十まで人の手で行おうとすれば、多くの手間と時間がかかります。

人材不足が叫ばれる今、「データ入力という単純作業に、人を回している余裕はない」と感じている企業は年々増えてきています。

こんなとき、業務効率改善に役立つのがAI×OCRです。

またAI×OCRは、RPA(Robotic Process Automation)との連携が可能。

AI×OCRによって読み取った情報から、ロボットによる自動入力・デジタルデータの作成と、さらなる業務効率改善へとつなげていけます。

画像から直接情報を読み取ることで、人的ミスの発生の抑制にもつながります。

これまでのデータエントリーが抱えて多くの問題を、解決に導いてくれるでしょう。

 

一方で、AI×OCRにも課題はあります。

その一つが、「現時点で100%の精度を誇るシステムは開発されていない」という点です。

つまり、AI×OCRとRPAを連携させて活用した場合でも、人による作業をゼロにすることはできないのです。

AI×OCRを導入する場合は、「どのように導入して業務効率化につなげていくのか?」や「人間によるオペレーションをどうこなしていくのか?」について、事前に検討する必要があるでしょう。

 

 

AI×OCRの導入方法について

AI×OCRを導入したいと思ったときには、AI×OCRを提供するサービスを契約する必要があります。

AI×OCRに関連して、どのようなサービスを提供しているのかは、各会社によって異なります。

シンプルかつ安価なサービスもあれば、AI×OCRだけではなくその他のサービスまでをパッケージ化したサービスもあります。

まずは自社に合ったサービスを検討してみましょう。

 

AI×OCRを導入する場合、重要なのは「契約先企業に十分な実績があるかどうか?」という点です。

また実際のビジネスの現場でフル活用できるようにするためには、AI×OCRが抱える課題の解決に向けた工夫が必須。

プロセスデザインを行うBAやオペレーションメンバーの提供を受けられるかどうか、AIデータエントリー業務全体として、導入サービスを決定する必要があるでしょう。

 

契約先候補が決まったら、実際に問い合わせをしてみましょう。

導入に向けた具体的なステップや必要な準備、コスト等について、詳しく説明してもらえます。

複数のサービスを比較検討してみると、それぞれの特色や強みが見えやすくなります。

 

 

まとめ

AIデータエントリーで業務効率の改善を目指す企業が増えている今、AI×OCRは注目される機能の一つです。

その特徴を知った上で、AIデータエントリーのサービス利用についても、ぜひ検討してみてください。

株式会社InfoDeliverが提供するデジタルBPOソリューション「COMITX(コミットエックス)」においても、AI×OCR・AIデータエントリーを提供しています。

コストと品質の両立にこだわったAIデータエントリーに、ぜひご注目ください。